気晴らし
鬱(うつ)病の回復期には、物事への興味や関心が少しずつ戻ってきているので、気晴らしのために散歩や買い物に誘ってみましょう。
ただし、その時の患者さんの自発的な気持ちがあるかどうかを確認してから誘うようにします。
また、必要以上に無理をしないように、やれそうだと思うことの半分から始めましょう。
普段と同じ買い物のコースに行くのなら、立ち寄るお店を減らしたり、と工夫をします。
気晴らしから帰ってきたら、感想や体の疲れ、気持ちの疲れを聞くようにします。
気持ちの疲れが大きい場合、次に誘う時はその量を少し減らす必要があります。
症状の波
鬱(うつ)病は、午前中は比較的症状が重く、午後になると軽くなってくる、という特徴があります。
昨日の午後は調子良かったのに、朝になると気分がすぐれない、という場合、患者さんもサポートする方も気分が落ち込んでしまう可能性もあります。
しかし、このような症状は、うつ病の回復期にはよくあることなので、それほど心配する必要はありません。
患者さんが気にしているようであれば「焦らないで少しずつ進んでいこう」と声をかけてあげましょう。