関節リウマチとは?
関節リウマチとは体の自己免疫のシステムが暴走して、主に手足の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患の病気です。
高齢者に多いと思われがちですが、実際には40代の女性に発症することが一番多くなっています。
また、最近では、30代で発症する方が急増中。
関節リウマチの初期症状は、関節炎と全身症状の二つがあります。
関節炎は、手の指の関節がこわばったり、関節が腫れる症状が発症。
健康な人でも疲れていれば関節が一時的にこわばることもありますが、1時間以上続く場合は関節リウマチの可能性があります。
全身症状は、微熱が続いたり、疲れやすかったり、だるさなどの症状が1ヶ月以上続き、他の病気でもよくあるような症状が出るのが特徴。
関節リウマチの症状
関節リウマチでは、関節を覆っている組織・関節包(かんせつほう)の滑膜(かつまく)の炎症がきっかけで症状が発症します。
滑膜は関節の動きを滑らかにするヒアルロン酸などの潤滑成分を分泌しています。
滑膜が炎症を起こすとそれが増殖して厚くなり、TNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)という炎症性物質を放出します。
その結果、関節が腫れてこわばったり、動かしにくくなるのです。
TNFαは、骨を壊す破骨(はこつ)細胞に働きかけ、関節を破壊していきます。
破壊された関節は自然に治ることはないので、適切な治療を施さないと生活に支障が出てしまいます。
関節が破壊される時期は、患者さんによりそれぞれですが、早期タイプの場合は発症から2年以内、遅いタイプの場合は10年以上、中間タイプの3種類があります。
すぐに関節が破壊されて動かなくなることはありませんが、早期治療が有効なため、自分がどのタイプなのか専門医を受診して検査してもらうようにしましょう。
また、関節リウマチは関節だけでなく、時には全身や臓器にも影響を及ぼします。
関節の炎症が動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が高くなったり、寝たきりの生活が続いた結果、肺炎などの病気にかかる危険性も高くなります。
関節リウマチの原因
関節リウマチは、活性化された自己免疫が暴走して自分自身を攻撃することが原因とされていますが、現代医学でもまだ詳しい原因や暴走するきっかけは分かっていません。
自己免疫が活性化する原因には、風邪などの感染症やケガなどが主に挙げられます。
風邪をひいた場合に栄養失調になったり、体の免疫システムが正常に働かなかった場合に発症する可能性が高くなります。
女性に発症することが多いのは、妊娠で自己免疫が活性化され、出産後に何らかの理由で元に戻らずに持続した場合、発症する可能性が高くなるからです。
また、関節リウマチは遺伝的な病気ではなく、環境要因や喫煙、女性ホルモンに発症のリスクを高める要因がある、という研究結果も出ています。
関節リウマチの検査
関節リウマチの検査では、血液検査とエックス線検査が行われます。
血液検査では、血液中の炎症性たんぱく質の量を調べたり、赤血球の沈降速度を測定。
エックス線検査では関節の腫れや異常を確認しますが、早期の場合は異常を発見できない可能性もあります。
また、腫れを確認するには医師による触診も行われます。
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