うつ病の回復期とは?
うつ(鬱)病の回復期とは、急性期の症状が治療によって和らぎ、症状が比較的安定してくる時期。
急性期では心の休息が大切でしたが、回復期では社会復帰に向けてリハビリを行ったり、生活のリズムを整えたり、やりたいことに少しずつ挑戦して行きましょう。
そして、昼間に活動する時間を増やすことが大切です。
また、回復期では辛かった症状が軽くなってくるので、「早く社会復帰しなくては」という焦りの気持ちが出てしまい、ついつい無理をしてしまいます。
しかし、ここで頑張りすぎてしまうと、調子の波に振り回されてしまうため、治療のゴールが遠ざかってしまいます。
自分なりの生活を取り戻すことが大切なので、現在の段階をきちんと確認して、次の目標を決めて進んでいくようにしましょう。
何か問題が発生した場合は、一人で悩まずに担当の医師に相談しながら、ゆっくりと治療の道を進んでいくことが大切です。
うつ病の治療の最終ゴールは、今までの生活を取り戻すことであり、症状を和らげることではありません。
ただし、生活を取り戻して職場に復帰したとしても、以前と同じ働き方をしていれば、再び同じストレスを抱えてしまい、うつ病になってしまう、という悪循環になる可能性もあります。
そのため、うつ病になる前の状態をきちんと考えて、今後の働き方の対応を考えておく必要があります。