関節リウマチの治療方法
関節リウマチの治療は、主に治療薬を服用したり、注射を打つ治療法が行われます。
以前の治療では、腫れや痛みを和らげることしかできなく、関節破壊を抑えることができませんでした。
しかし、最近では自己免疫を調整する抗リウマチ薬を服用して、関節破壊を防ぐことができるようになっています。
また、症状が消滅して薬を服用することもなくなる寛解(緩解)という状態にすることも可能です。
現在、関節リウマチが早期発見できた場合の寛解率は約40パーセントもあり、寛解しなかった場合でも関節破壊などの後遺症が残るような症状が出るのもごくわずかになりつつあります。
リウマチという病名を聞くと一生治らない病気のようなイメージがありますが、完治を目指すことができるようになっているのです。
関節リウマチの治療薬
関節リウマチの治療薬は、主に3種類あります。
一つは腫れや痛みを和らげる「抗炎症薬」、一つは自己免疫の暴走を抑える「抗リウマチ薬」、もう一つは炎症を抑えて関節破壊を防ぐ「TNFα阻害薬」です。
■抗炎症薬
抗炎症薬には、非ステロイド性消炎鎮痛薬とステロイド剤の2種類があります。
非ステロイド性消炎鎮痛薬は、痛みを抑える即効性があり、早期から治療に使われます。
ステロイド剤も即効性がありますが、一度に大量に服用したり、長期間服用すると糖尿病や骨粗しょう症などの副作用の可能性も。
そのため、服用期間がきちんと決められています。
■抗リウマチ薬
抗リウマチ薬は、自己免疫の暴走を調整して症状の進行を抑える効果があります。
ただし、効果があらわれるまでに約1ヶ月ほどかかり、個人差が出る場合もあるので、早期から治療に取り入れるお医者さんが増えています。
主な種類は、メトトレキサート、ブシラミン、サラゾスルファピリジンなどがあり、多くは飲み薬です。
■TNFα阻害薬
TNFα阻害薬は、炎症の原因となるTNFαの働きを抑制して関節破壊の進行を止める効果があります。
インフリキシマブとエタネルセプトの2種類があり、どちらも注射薬です。
インフリキシマブは、点滴するのに約2時間かかりますが1回の投薬で終わり、翌日から効果が出始めます。
エタネルセプトは、皮下注射なのですぐに終わりますが、週2回は通院する必要があります。
治療中の注意点
関節リウマチの治療中に注意する点は、風邪をひいたりケガをして自己免疫を刺激しないことが一番です。
また、炎症が治まると体のエネルギー消費量が減少するので、太りすぎないように食べ物や摂取カロリーを調整する必要も出てきます。
その理由は、いつもと同じものを食べていると太ってしまい、その結果、関節に負担がかかるからです。
炎症が治まっていない間は、関節の破壊が進行している可能性もあるので、運動は控えましょう。
症状が軽くなってからでも、急激な運動を行うと骨折の危険性があります。
少しずつ軽い運動を行って、体を慣らして筋肉をつけながら運動していくと良いでしょう。
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