抗うつ剤の服用は続ける
鬱（うつ）病の回復期に入っても、抗うつ剤を服用する治療は続ける必要があります。
患者さんはまだ、ちょっとしたことでも傷付きやすい状態なので、それを防ぐために医師の指示に従って、薬の服用を続けましょう。
普段の生活を始めると、身の回りのことで忙しくなり、薬を飲むことをうっかり忘れてしまう場合もあるので、「今日は薬を飲んだ？」と聞いてあげることも重要です。
また、患者さんにとっては、抗うつ剤の副作用がうっとおしくなり、服用するのが嫌になる場合もあります。
薬の服用をやめてしまうと、今後に治療にも影響するため、患者さんの気持ちを理解した上で、服用についての話を聞いてあげることも大切です。
なお、抗うつ剤には常習性や依存性は無いので、状態が良い時に飲んでも問題はありません。
副作用
回復期の抗うつ剤の副作用には、体重増加、性機能障害、月経不順などの症状があらわれる場合があります。
このような症状が認められた場合は、薬の服用をやめることはせず、必ず担当の医師に相談するようにしましょう。
これは、一旦薬の服用を中止してしまうと、再発した時に同じ薬の効果が落ちてしまう可能性があるためです。
医師に相談すれば、副作用が出にくい薬に変更することも可能です。
