うつ病患者の再発予防の治療サポート
鬱(うつ)病の治療が進み、元の生活に復帰できるようになってきたら、うつ病の再発予防に取り組んで行きましょう。
うつ病は治療をすれば回復しますが、その反面、再発してしまう可能性もあります。
元とほぼ同じ生活が送れるようになってくると、患者さんは症状が軽くなっているので、治療をやめたい、という思いも出てきます。
しかし、症状が良くなったとしても、抗うつ剤の服用は約半年間続ける必要があります。
また、初めてうつ病になった患者さんのうち、約50パーセントは再発してしまう、という統計も出ています。
再発を繰り返してしまうと、そのたびに再発の可能性は高くなり、治療に必要な時間も長くなってしまいます。
そのため、うつ病は最初の治療できちんと治すことが大切。
症状が良くなってからも、その状態を維持するために維持療法も行っていきましょう。
うつ病の再発予防には、患者さんの物の見方を調整していく必要があります。
何か問題を一人で抱え込んでしまうと調子が悪くなってしまうため、家族だけでなく、職場の上司や同僚、仲の良い友人などに気軽に相談できる環境を作っていくことも大切です。
なお、症状として不眠があらわれた場合は注意が必要です。
気分が安定していても、夜中や明け方に目覚めてしまう場合は、担当の医師に必ず相談しましょう。