うつ病患者の回復期の治療サポート
鬱(うつ)病の回復期は、比較的症状が安定して、不安感もなくなり、自分でやりたいと思ったことを少しずつ実行して、社会復帰に向けたリハビリを行う時期です。
ただし、症状が和らいでくると、早く社会復帰したい、という考えになり、必要以上に無理をしてしまうこともあるので、サポートする側が適度にブレーキをかけてあげることが大切。
また、サポートする側にも、多少疲れが出てしまう時期でもあるため、悩みを一人で抱え込まないことが重要です。
何か困ったことがあった場合は、担当の医師を相談して、チームとして一緒に治療を続けていく、という心構えが必要になってきます。
うつ病の回復期の治療では、ある程度症状が和らいでよかった、というのではなく、仕事や家庭に復帰するという、本来の生活を取り戻すことにあります。
しかし、うつ病になる前と同じ状況に戻るだけでは、再度ストレスを抱えてしまい、うつ病が再発してしまう危険性もあります。
そのため、回復期には、うつ病になる前はどのような状況だったのかを確認して、今後の対応策を立てていきましょう。
患者さんにとっては、うつ病になった原因や当時の状況を思い出すことが辛い場合もありますが、今後のためにもきちんとサポートする必要があります。